タンポンや月経カップのように腟内に挿入するタイプの生理用品は、すぐトイレに行けない外出時に便利ですよね(ちなみに私は月経カップ派です)。
そこで皆さんに知っておいてほしいのが「トキシックショック症候群」(TSS)という感染症。
TSSは、食中毒を引き起こすこともある黄色ブドウ球菌が作る毒素が原因と言われており、初期症状には突然の高熱、血圧低下、嘔吐、下痢などがあり、処置が遅れると最悪の場合、血圧低下によるショック症状で死に至ることもあります。
血が付いたままの生理用品を長時間使用したり、清潔ではない手で触れたりすると、菌が増殖し、毒素を作りやすくなります。そこに免疫力が下がっているなどの悪条件が重なると、発症のリスクが高まります。
実はこのTSS、ケガや火傷の傷口から感染することもあり、男性や子どももかかる可能性があるのです。
過去にはアメリカ人のモデルがタンポンによるTSS発症で昏睡状態に陥り、一命はとりとめたものの、壊死で足を切断したという例もあります。発症率は非常に低いので、過度に心配する必要はありませんが、私たち女性は人生の多くの時間を生理とともに過ごしています。
改めて生理用品を正しく使用しているかチェックしてみてくださいね。