生理痛

読者の皆さんは自身の生理(月経)についてどれだけ把握していますか?

「生理は毎月来るもの」「次の生理まで期間が空くと生理痛が激しくなる」「生理不順だと妊娠できない」などのイメージを持っている方もいるかもしれません。 しかし、生理は毎月来ない人もいますし、生理までの期間が空いても生理痛が激しくなるような仕組みにはなっていません。 生理について改めて正しい認識を持つようにすると、自身の生理についてより理解を深められます。

そこで今回は、生理が行われる目的や仕組み、排卵との関係性などについてご紹介します。

生理の目的

ベッドメイキング

そもそもなぜ女性の体は生理が行われるのでしょうか? 端的に言えば、生理は妊娠をするための準備になります。

卵巣から排卵があり、精子と卵子が一緒になることで受精卵ができると、卵管から子宮に下りて着床します。 この時、子宮は内膜が厚くなっていて、ふかふかのベッドのようになります。

しかし、毎月妊娠するわけではありません。 着床しなかった場合は古いシーツ(内膜)を剥がし、新たにベッドメイキングをする必要があります。 これが生理の仕組みです。

脳からの指令がなければ生理は来ない

脳からの指令

生理は基本的に脳からの指令がなければ起きません。 脳からの指令がなければその分生理が遅れる、もしくは来なくなります。

ただし、細胞は生きているため子宮の内膜にある細胞が増え続け、いつか崩れ落ちてしまうこともあります。 生理のタイミングではないのに不正出血が起きてしまうのは、こうした理由が関係しています。

生理周期を把握しよう

生理周期とアプリ

生理周期は「28日周期が正常」と言われていますが、25~35日周期でも特に問題ありません。 なお、生理が始まった日を1日目としてカウントします。 生理が終わった日から次の生理が来るまでではなく、生理が始まった日から数えるので間違えないように気を付けましょう。

生理周期を把握するならアプリなどのツールを活用するのがおすすめです。 ツールでは周期の確認だけでなく、生理症状を記録しておくこともできます。

生理よりも排卵が重要!

将来妊娠を希望している方の中には、生理不順を理由に不安を抱いている方もいるかもしれません。 しかし、妊娠をするためには生理よりも排卵が重要となってきます。

排卵日

排卵時期の目安は?

排卵は妊娠するために準備された卵が卵巣から出てくることを言います。通常は排卵後の黄体期が14日となるため、逆算して月経が来た日の2週間前に排卵が起こっていたことになります。 排卵時期が28日周期(4週間)だった場合は、ちょうど生理と次の生理がある間の時期に排卵が起きます。

生理と排卵が毎月ないからと言って妊娠できないわけではない

妊娠するためには排卵の有無は重要となってきますが、今すぐ子どもが欲しいわけではないなら、絶対に必要とは言えません。 例えば妊娠していると当然排卵は起きませんし、生理痛を軽くするために低用量ピルを飲んでいる際も排卵はありません。 しかし、排卵がないからと言って体に悪い影響が出るわけではないのです。 そのため、生理と排卵が毎月なかったとしても、将来的に妊娠できる可能性はあります。

そもそも妊娠は確率論になります。 例えば毎月生理と排卵が来ている人には毎月妊娠する可能性がありますが、年に2~3回しか排卵が来ない人はその回数しか妊娠するチャンスはありません。 しかし、排卵のタイミングが合わなければ月に20日以上セックスをするカップルでも妊娠はしませんし、逆に半年しか排卵が来ない人でもタイミングさえ合えば妊娠する可能性が高いです。

生理不順はあくまで妊娠する確率は減ってしまうものの、決して妊娠できなくなるわけではないこと、妊娠する可能性を上げるには排卵日とセックスのタイミングを合わせることを理解しておきましょう。

妊活

今回は生理の仕組みや排卵についてご紹介しました。 生理や排卵について正しく理解することで、生理周期や妊娠のタイミングなども図りやすくなります。 今回の記事を参考に、今一度自身の生理について周期や症状などをチェックしてみてください。

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