女性のライフステージは大きく4つに分かれます。
まず、10歳から18歳の「思春期」。この間に女性は初潮を経験し、次の段階へ向けて体はエストロゲンの分泌量を増やしていき、体が丸みを帯びてきて女性らしい体に近づいてきます。
そして18歳から45歳の「性成熟期」を迎えます。この期間はエストロゲンの分泌が安定します。一般的に妊娠に適した年齢は22歳から35歳と言われ、成熟期の前半に最も妊娠・出産に適した状態となります。40歳を過ぎるとエストロゲンの分泌が不安定となり、45歳頃までプレ更年期と呼ばれる時期を迎えます。エストロゲンの低下とともに乳がんや子宮がん、子宮筋腫などの病気にもかかりやすくなるため、定期的に健康診断を受けることが大切です。
45歳から55歳、閉経の前後5年間の「更年期」にエストロゲンの分泌量は急激に低下し、体調に変化が起こりやすくなります。こうした体の変化がホットフラッシュ(のぼせ)やほてり、発汗といった更年期の症状を引き起こしていると考えられています。また、この時期に月経周期も変化し、閉経を迎えます。
さらに55歳を過ぎると「老年期」に入ります。この時期になるとエストロゲンの分泌がわずかとなり、男性との差がほとんどなくなります。そのため、それまでの年齢では男性に多く見られる生活習慣病にもかかりやすくなってくるのです。
このように、女性の体は、年齢とともに女性ホルモンの影響で大きく変化します。また、月単位でもホルモンバランスは大きく変わり、日々の健康にも影響が現れます。このことを知っておけば、その時々の体調に合わせた体のケアができ、不調を未然に防ぐことにもつながります。
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